40代からEDが増える理由とは?勃起力が低下する原因・対策・治療法を医師が解説
「40代になってから勃起の硬さが落ちた」
「挿入はできても途中で萎えるようになった」
「朝立ちや性欲が以前より減った」
このような変化を感じても、「年齢だから仕方がない」と考えて、そのままにしている方は少なくありません。
EDは年齢とともに増える傾向があります。しかし、40歳になった瞬間に勃起機能が急に低下するわけではありません。
40代は、加齢に伴う血管機能やホルモンの変化に加え、高血圧、高血糖、脂質異常症、肥満、喫煙、運動不足、睡眠不足、ストレスなどの影響が表面化しやすくなる年代です。
そのため、40代のEDは単なる老化ではなく、複数の身体的・心理的要因が重なった結果として現れることが多いと考えられます。
米国の地域住民を対象としたMassachusetts Male Aging Studyでは、40~70歳の男性においてEDの頻度や重症度が年齢とともに上昇しました。年齢はEDと強く関連しますが、糖尿病、心血管系の危険因子、喫煙なども重要な要因です。
この記事では、40代からEDが増える理由、症状から考えられる原因、医療機関で行う検査、生活改善、ED治療について医師が解説します。
この記事の要点
- 40代では血管・代謝に関係するEDが増えやすい
- 高血圧、高血糖、脂質異常症、肥満はEDと共通する危険因子を持つ
- テストステロン低下は主に性欲や朝立ちの減少と関係する
- 仕事や家庭のストレス、睡眠不足もEDを悪化させる
- 心因性と器質性が重なる混合性EDも多い
- EDが全身の血管状態を確認する契機になる場合がある
- 生活改善だけで十分でない場合はED治療薬などを検討する
- 胸痛や息切れがある方は、性行為やED治療薬の前に循環器評価が必要になることがある
40代からEDが増えるのはなぜ?
勃起は、性的刺激を受けた際に脳と神経から信号が伝わり、陰茎の血管が拡張して海綿体へ血液が流れ込むことで起こります。
十分な勃起を得て維持するためには、次の要素が正常に機能する必要があります。
- 性的刺激を認識する脳
- 信号を伝える神経
- 血流を調整する血管
- 陰茎海綿体の平滑筋
- 性欲や身体機能に関係するホルモン
- 過度に緊張していない心理状態
40代になると、このうち血管、代謝、ホルモン、睡眠、心理状態などの複数の領域に変化が生じやすくなります。
例えば、30代では性交への緊張や妊活のプレッシャーなどの心理的要因が比較的目立つことがあります。
40代では、それに加えて次の身体的要因が増えてきます。
- 血圧が上がってきた
- 血糖値やHbA1cを指摘された
- LDLコレステロールや中性脂肪が高い
- 体重や腹囲が増えた
- 運動量が減った
- 喫煙歴が長くなった
- 睡眠時無呼吸がある
- 性欲や朝立ちが減った
- 複数の薬を服用するようになった
つまり、40代のEDは「年齢だけ」が原因なのではなく、年齢とともに蓄積してきた血管・代謝・生活習慣の影響が現れやすくなると考える方が適切です。
40代からEDが増える主な理由
1.血管内皮機能が低下しやすくなる
40代のEDで最も重要な要素の一つが、血管機能の変化です。
勃起時には、血管内皮などから一酸化窒素が放出され、陰茎海綿体の平滑筋が緩みます。それによって陰茎へ流れ込む血液が増え、勃起が成立します。
しかし、次のような状態が続くと血管内皮の働きが低下し、血管が十分に拡張しにくくなる可能性があります。
- 高血圧
- 高血糖
- 脂質異常症
- 喫煙
- 肥満
- 運動不足
- 慢性的な炎症
血管機能が低下すると、性的刺激はあっても陰茎へ十分な血液が流れ込まず、硬さ不足や中折れが起こりやすくなります。
図解1:40代で勃起力が低下する仕組み

2.動脈硬化の危険因子が重なり始める
40代では、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などを指摘される方が増えてきます。
これらはそれぞれ独立した病気ですが、いずれも血管内皮障害や動脈硬化と深く関係します。
勃起に必要な陰茎動脈は、冠動脈などと比べて細いため、同じ程度の動脈硬化が起きた場合、陰茎の血流障害が先に症状として現れる可能性があるという「artery size hypothesis」が提唱されています。
ただし、EDがあるから必ず心臓病があるという意味ではありません。
一方で、AUAガイドラインやPrinceton IVコンセンサスでは、EDを心血管疾患やその他の健康問題を評価する契機となるリスクマーカーとして扱うことが推奨されています。
特に、次に該当する方は、勃起機能だけでなく全身の血管状態を確認することが重要です。
- 健診で血圧を指摘されている
- 血糖値やHbA1cが高い
- LDLコレステロールや中性脂肪が高い
- 腹囲が増えている
- 喫煙している
- 家族に心筋梗塞や脳卒中の人がいる
- 運動時に胸痛や息切れがある
3.糖尿病や高血糖の影響
糖尿病は、血管と神経の両方へ影響するため、EDの代表的な原因の一つです。
高血糖が続くと、次の変化が起こる可能性があります。
- 血管内皮機能の低下
- 動脈硬化
- 陰茎への血流低下
- 糖尿病性神経障害
- 一酸化窒素を介した反応の低下
糖尿病があっても初期には自覚症状がないことがあります。
そのため、40代で徐々に勃起の硬さが落ちた場合や、朝立ちと自慰時の勃起も減っている場合は、血糖値やHbA1cを確認することが大切です。
次の症状がある場合は、より注意が必要です。
- 喉が渇く
- 尿の回数が増えた
- 体重が急に減った
- 食後に強い眠気がある
- 手足がしびれる
- 傷が治りにくい
ただし、これらの症状がなくても糖尿病を否定することはできません。
4.高血圧の影響
高血圧が続くと、血管壁へ負担がかかり、血管内皮機能の低下や動脈硬化につながります。
高血圧そのものがEDに関係するだけでなく、一部の降圧薬が性機能へ影響する場合もあります。
ただし、降圧薬を自己判断で中止することは危険です。
薬を飲み始めてから明らかに勃起機能が低下した場合は、処方した医師へ相談してください。
降圧薬の種類、血圧の状態、EDの原因を確認し、必要に応じて治療内容を調整します。
5.脂質異常症の影響
LDLコレステロールや中性脂肪が高い状態は、動脈硬化の危険因子です。
脂質異常症は自覚症状が乏しいため、健診で異常を指摘されても治療せずに放置されることがあります。
しかし、血管機能が低下すると、陰茎への血流にも影響する可能性があります。
40代でEDがあり、次に該当する場合は脂質検査を確認しましょう。
- 外食や脂質の多い食事が多い
- 運動不足
- 腹囲が増えた
- 家族に脂質異常症がある
- 喫煙している
- 健診を受けていない
6.肥満・メタボリックシンドローム
40代では、20代や30代と比べて基礎代謝や活動量が低下し、体重や腹囲が増える方がいます。
内臓脂肪の増加は、次の問題と関係します。
- インスリン抵抗性
- 高血糖
- 高血圧
- 脂質異常症
- 慢性的な炎症
- 睡眠時無呼吸
- テストステロン低下
これらが重なると、血管機能、性欲、疲労、睡眠など複数の経路から勃起機能へ影響します。
肥満のあるED患者を対象としたランダム化比較試験では、食事や運動を含む生活習慣への介入によって、一部の患者で性機能の改善が認められました。生活改善だけで全員のEDが改善するわけではありませんが、治療の重要な基盤となります。
7.テストステロンの変化
テストステロンは、主に次の機能と関係します。
- 性欲
- 朝立ち
- 活力
- 筋肉量
- 気分
- 骨密度
- 勃起反応の一部
男性のテストステロンは年齢とともに緩やかに低下する傾向がありますが、低下の程度には個人差があります。
また、年齢だけではなく、肥満、糖尿病、睡眠不足、慢性疾患、薬剤などもテストステロン値に影響します。European Male Ageing Studyでは、加齢に伴うテストステロン低下だけでなく、性症状と低値の両方を確認することが遅発性性腺機能低下症の評価に重要とされています。
テストステロン低下では、EDだけでなく次の症状がみられることがあります。
- 性欲が低下した
- 朝立ちが減った
- 疲れが取れない
- やる気が出ない
- 集中しにくい
- 筋力が低下した
- 気分が沈む
- 眠りが浅い
ただし、EDがあるだけで男性ホルモン低下と診断することはできません。
勃起の硬さは血管機能の影響も大きく、テストステロン補充だけですべてのEDが改善するわけではありません。
症状がある場合は、原則として早朝の血液検査で総テストステロンなどを測定し、症状と検査値の両方から評価します。
8.睡眠不足と睡眠時無呼吸
40代は、仕事、子育て、介護などによって睡眠時間が短くなりやすい年代です。
慢性的な睡眠不足は、次の問題を介して勃起機能へ影響する可能性があります。
- 疲労
- 性欲低下
- ストレス増加
- 自律神経の乱れ
- 体重増加
- 血圧上昇
- ホルモン分泌への影響
また、肥満やいびきがある場合は睡眠時無呼吸症候群にも注意が必要です。
次に該当する場合は、睡眠の評価を検討してください。
- 大きないびきを指摘される
- 睡眠中に呼吸が止まるといわれた
- 起床時に頭痛がある
- 日中に強い眠気がある
- 十分寝ても疲れが取れない
- 高血圧がある
9.仕事・家庭・介護などのストレス
40代では、身体的要因だけでなく心理的負担も増えます。
- 管理職としての責任
- 職場の人間関係
- 転職や独立
- 住宅ローン
- 子どもの教育
- 親の介護
- 夫婦関係
- 妊活や不妊治療
強いストレスが続くと、性欲が低下したり、性交中も仕事や家庭のことを考えて集中できなくなったりします。
また、一度中折れを経験すると、「次も失敗するのではないか」という予期不安が加わり、器質的な血流低下に心因性EDが重なることがあります。
この状態を混合性EDと呼びます。
40代では、軽度の血管機能低下に性交への不安が加わっているケースも少なくありません。
10.服用薬の影響
40代になると、高血圧、うつ、不安、不眠、脱毛症などに対して薬を服用する方が増えてきます。
一部の薬剤は、性欲、勃起、射精へ影響する場合があります。
関連する可能性がある薬剤には次のようなものがあります。
- 一部の降圧薬
- 一部の抗うつ薬
- 一部の抗精神病薬
- 一部の抗不安薬
- 一部の睡眠薬
- 抗アンドロゲン薬
- 一部の前立腺治療薬
- 一部の脱毛症治療薬
薬を開始または変更した時期とED症状が出た時期が近い場合は、薬剤性EDの可能性も考えます。
ただし、自己判断で中止しないでください。
処方した医師と相談し、薬剤変更の可否や、病気そのものによる影響を確認します。
図解2:40代のEDに関係する7つの領域

40代のEDは病気のサインですか?
EDがあるからといって、必ず重い病気があるわけではありません。
疲労、飲酒、ストレス、睡眠不足などによって一時的に勃起しにくくなることもあります。
一方で、徐々に硬さが低下している場合や、朝立ちと自慰時の勃起も減っている場合は、血管や代謝の問題が関係している可能性があります。
AUAガイドラインでは、ED患者に対して、EDが心血管疾患や他の健康問題のリスクマーカーとなり得ることを説明し、必要に応じて評価することが推奨されています。
Princeton IVコンセンサスでも、EDのある男性では心血管リスクを確認し、年齢や症状に応じて適切なリスク評価を行う考え方が示されています。
特に次の症状がある場合は、循環器系の評価を優先してください。
- 階段や運動で胸が痛む
- 息切れが強い
- 胸が締め付けられる
- 動悸や失神がある
- 心筋梗塞や狭心症の既往がある
- 運動を医師から制限されている
40代のEDでみられやすい症状
勃起するまでに時間がかかる
以前より強い刺激や長い時間が必要になった状態です。
血流低下だけでなく、性欲、疲労、ストレス、薬剤などが関係します。
最大の硬さが低下する
勃起はするものの、以前ほど硬くならない状態です。
陰茎へ流れ込む血液量が不足している可能性があります。
中折れが増える
挿入後に勃起を維持できない状態です。
血流、飲酒、疲労、刺激、緊張など複数の要因が考えられます。
朝立ちが減る
睡眠状態、血管機能、神経機能、テストステロンなどの変化を確認する手がかりになります。
ただし、朝立ちの有無だけでEDの原因を判断することはできません。
性欲が低下する
テストステロン低下、ストレス、抑うつ、疲労、夫婦関係、薬剤などが関係する場合があります。
射精後の回復に時間がかかる
加齢とともに不応期が長くなることがあります。
これはEDとは異なりますが、性欲低下や勃起力低下が併存する場合は総合的に評価します。
症状から考えられる原因の傾向
朝立ちはあるが性交時だけ中折れする
性交への緊張、過去の失敗経験、パートナーとの関係、飲酒、刺激の違いなどが関係している可能性があります。
ただし、軽度の器質性EDへ心理的要因が重なっている場合もあります。
朝立ちも自慰時の勃起も減った
血管機能低下、高血糖、高血圧、テストステロン低下、睡眠不足、薬剤などを確認します。
徐々に硬さが落ちてきた
血管・代謝要因の関与を疑います。
体重増加、腹囲、喫煙、血圧、血糖、脂質を確認することが重要です。
性欲も一緒に低下した
テストステロン、ストレス、抑うつ、睡眠、薬剤の影響などを確認します。
急に勃起しなくなった
強いストレス、心理的な出来事、薬剤の変更、体調変化、神経疾患などを考えます。
急激な変化がある場合は、自己判断せず受診してください。
40代のEDセルフチェック
勃起機能
- 勃起するまでに時間がかかる
- 以前より硬さが落ちた
- 挿入前に萎えることがある
- 性交中に中折れする
- 朝立ちが減った
- 自慰時の勃起も低下した
生活習慣・健康状態
- 体重や腹囲が増えた
- 運動習慣がない
- 喫煙している
- 飲酒量が多い
- 睡眠時間が短い
- いびきや無呼吸を指摘された
- 健診を受けていない
検査値・病気
- 血圧が高い
- 血糖値やHbA1cを指摘された
- LDLコレステロールが高い
- 糖尿病がある
- 心血管疾患の家族歴がある
ホルモン・心理面
- 性欲が低下した
- 疲れやすい
- やる気が出ない
- 強いストレスがある
- 性交に失敗することが怖い
- 気分の落ち込みが続く
複数の項目に該当し、症状を繰り返す場合は医療機関への相談を検討してください。
医療機関で行う診察・検査
40代のEDでは、勃起機能だけでなく全身状態も確認します。
問診
- いつから症状があるか
- 毎回か、時々か
- 硬さはどの程度か
- どの段階で萎えるか
- 朝立ちはあるか
- 自慰では勃起できるか
- 性欲はあるか
- 仕事や家庭のストレス
- 喫煙、飲酒、睡眠
- 運動習慣
- 持病
- 服用薬
- 胸痛や息切れの有無
IIEF-5
IIEF-5は、勃起機能を5つの質問で評価する質問票です。
EDの有無や重症度を把握する参考になりますが、点数だけで原因を診断するものではありません。
心血管リスクの評価
胸痛、息切れ、心疾患の既往、複数の動脈硬化リスクがある場合は、循環器科での評価を検討します。
40代のEDを改善するために見直したいこと
体重と腹囲を見直す
急激な減量ではなく、無理なく継続できる食事・運動を行います。
体重が減ることだけでなく、血圧、血糖、脂質、睡眠などが改善することも重要です。
有酸素運動を取り入れる
ウォーキング、サイクリング、水泳など、継続できる運動を選びます。
心疾患や運動制限がある方は、開始前に医師へ相談してください。
禁煙する
喫煙は血管へ負担をかけます。
禁煙が難しい場合は、医療機関の禁煙支援を利用する方法があります。
飲酒量を調整する
性交前の多量飲酒は、勃起と維持を妨げることがあります。
飲酒時に中折れしやすい場合は、飲酒量を減らした状態で比較します。
睡眠を改善する
就寝・起床時間を可能な範囲で整えます。
いびき、無呼吸、日中の強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸の検査を検討します。
生活習慣病を治療する
高血圧、糖尿病、脂質異常症を放置せず、治療を継続します。
薬の副作用が心配でも、自己判断で中止してはいけません。
性交へのプレッシャーを減らす
一度の中折れを「能力の低下」と捉えすぎると、次回の性交への不安が強くなります。
挿入や勃起だけを性交の成功条件にせず、パートナーとのコミュニケーションも含めて考えることが大切です。
40代のEDの治療法
1.PDE5阻害薬
ED治療の代表的な薬剤です。
国内では、主に次の成分が使われます。
- シルデナフィル
- バルデナフィル
- タダラフィル
PDE5阻害薬は、性的刺激がある際の血管反応を補助する薬です。
服用しただけで自動的に勃起する薬ではなく、性欲そのものを増加させる薬でもありません。
薬剤によって、効果が現れるまでの時間、持続時間、食事の影響などが異なります。
併用できない薬
硝酸薬や一酸化窒素供与薬との併用は禁忌です。
併用すると血圧が危険なレベルまで低下する可能性があります。
心疾患、低血圧、最近の心筋梗塞や脳卒中などがある場合も、使用できないことがあります。
必ず医師へ持病と服用薬を伝えてください。
当院ではボツリヌス療法をお勧めしています。
2.生活習慣病の治療
高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などがある場合は、その治療を並行して行います。
生活習慣病の治療は、将来の心血管疾患予防だけでなく、勃起機能の維持にも重要です。
3.テストステロン補充療法
性欲低下、朝立ちの減少、疲労などがあり、複数回の検査でテストステロン低下が確認された場合に検討します。
EDがあるすべての方へ行う治療ではありません。むしろ当院ではお勧めしていません。
また、テストステロン補充療法には次の注意点があります。
- 赤血球増加
- 前立腺の評価
- 睡眠時無呼吸への影響
- 精子形成の抑制
- 妊孕性への影響
妊娠を希望している場合は、特に慎重な判断が必要です。
4.心理的アプローチ
性交への不安、夫婦関係、過去の失敗経験などが関係する場合は、心理面への対応を組み合わせます。
- EDに関する正しい説明
- 予期不安への対応
- カウンセリング
- パートナーとの対話
- 不安や抑うつの治療
器質性EDがあっても、心理的負担によって症状が悪化することがあります。
5.その他の治療
PDE5阻害薬が使用できない場合や、十分な効果が得られない場合は、専門医療機関で次の治療を検討することがあります。
- 陰圧式勃起補助具
- 陰茎海綿体注射
- 陰茎プロステーシス手術
- 原因疾患の治療
- 適応を慎重に判断する自由診療
治療によって、医学的根拠、侵襲性、費用、リスク、国内承認状況が異なります。
自由診療を検討する場合は、標準治療との違いやエビデンスの限界について説明を受けてください。
ED治療薬が効かない場合に確認すること
ED治療薬を一度服用して効果がなかったからといって、重症EDとは限りません。
次の点を確認します。
- 服用するタイミング
- 食事の影響
- 飲酒量
- 性的刺激の有無
- 用量
- 使用回数
- 薬剤の種類
- 性交への緊張
- 糖尿病や神経障害
- テストステロン低下
- 個人輸入品ではないか
自己判断で増量したり、複数のED治療薬を併用したりしないでください。
個人輸入薬やサプリメントに注意
医療機関を受診せず、インターネットでED治療薬やサプリメントを購入する方もいます。
しかし、個人輸入品には次の危険があります。
- 表示と異なる成分
- 有効成分の不足
- 過量の有効成分
- 不純物の混入
- 偽造品
- 併用禁忌の見落とし
また、ED改善をうたうサプリメントについても、有効性と安全性が十分に確認されていない製品があります。
ED治療薬は医療機関で診察を受け、正規の流通経路から処方を受けてください。
医療機関を受診する目安
次に該当する場合は、医師への相談をおすすめします。
- 硬さ不足や中折れを繰り返す
- 症状が数週間から数か月続いている
- 朝立ちと自慰時の勃起も減った
- 性欲が低下している
- 体重や腹囲が増えた
- 高血圧、高血糖、脂質異常症を指摘された
- 健診を数年間受けていない
- 薬を開始してからEDが起きた
- ED治療薬を適切に使用しても効果が不十分
- 性交への不安が強い
- 夫婦関係や妊活へ影響している
以下の場合は、EDより先に循環器系の評価を受けてください。
- 胸痛
- 強い息切れ
- 運動時の胸部不快感
- 失神
- 不安定な心疾患
- 医師から運動を制限されている
MEN’S KIA CLINICのED診療
MEN’S KIA CLINICでは、40代のEDを年齢だけの問題と判断せず、血管、代謝、ホルモン、生活習慣、服用薬、心理的背景を総合的に確認します。
診察では、必要に応じて次の項目を評価します。
- 勃起の硬さ
- 勃起の持続時間
- 中折れする状況
- 朝立ち
- 自慰時の勃起
- 性欲
- IIEF-5
- 生活習慣病
- 睡眠
- ストレス
- 服用薬
「年齢のせいか病気なのか知りたい」
「中折れが増えてきた」
「ED治療薬を飲んでも十分な硬さにならない」
「性欲と朝立ちも減ってきた」
このような悩みもご相談ください。
治療効果には個人差があります。診察のうえ、原因と症状、ご希望に応じて治療方針をご提案します。
よくある質問
Q1.40代でEDになるのは普通ですか?
EDは年齢とともに増える傾向がありますが、すべての40代男性に起こるわけではありません。
血管機能、生活習慣病、肥満、睡眠、ストレス、服用薬など複数の要因が関係します。
Q2.40代のEDは加齢だけが原因ですか?
加齢は一つの要因ですが、それだけではありません。
高血圧、高血糖、脂質異常症、肥満、喫煙、運動不足、睡眠不足、テストステロン低下などを確認することが重要です。
Q3.中折れもEDですか?
性交途中で勃起を維持できない状態もEDに含まれます。
血流低下、疲労、飲酒、ストレス、刺激の変化などが関係する場合があります。
Q4.朝立ちが減ったら男性ホルモンが低いのですか?
テストステロン低下の可能性はありますが、朝立ちは睡眠状態、血管機能、神経機能などにも影響されます。
症状だけで判断せず、必要に応じて血液検査を行います。
Q5.40代のEDは心臓病の前兆ですか?
EDがあるから必ず心臓病があるわけではありません。
ただし、EDと心血管疾患は高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などの危険因子を共有します。必要に応じて心血管リスクを確認することが重要です。
Q6.生活習慣を改善すればEDも改善しますか?
肥満や運動不足、喫煙、生活習慣病が関係している場合は、改善する可能性があります。
ただし、生活改善だけで十分でない場合は、ED治療薬や原因疾患の治療を組み合わせます。
Q7.40代でもバイアグラなどを飲めますか?
持病や併用薬に問題がなければ、医師の判断で処方できます。
硝酸薬など併用できない薬があるため、必ず診察を受けてください。
Q8.ED治療薬を飲み続けると依存しますか?
PDE5阻害薬は、一般的な意味での薬物依存を起こす薬ではありません。
ただし、性交への自信を薬だけに頼る心理的な状態になることはあるため、原因に応じた治療も行います。
Q9.テストステロンを補充すればEDは治りますか?
テストステロン低下が確認された一部の方では効果が期待できますが、すべてのEDに有効ではありません。
血管性EDでは、PDE5阻害薬や生活習慣病の治療が重要になる場合があります。
Q10.ED治療薬が効かない場合はどうすればよいですか?
服用方法、食事、飲酒、用量、薬剤の種類、糖尿病、神経障害、テストステロンなどを確認します。
自己判断で増量せず、医師へ相談してください。
まとめ
40代からEDが増える背景には、年齢だけでなく複数の要因があります。
主な要因は次のとおりです。
- 血管内皮機能の低下
- 動脈硬化
- 高血圧
- 糖尿病・高血糖
- 脂質異常症
- 肥満・運動不足
- テストステロン低下
- 睡眠不足・睡眠時無呼吸
- 仕事や家庭のストレス
- 喫煙・過度の飲酒
- 一部の服用薬
40代のEDは、心理的要因だけでなく身体的要因が強くなり始める年代です。
「年齢だから仕方がない」と決めつけず、血圧、血糖、脂質、体重、睡眠、ホルモン、服用薬を含めて原因を確認することが重要です。
監修医プロフィール
雲山 盛秀 医師
MEN’S KIA CLINIC
診療領域
- 男性治療
- 美容外科
- 美容皮膚科
保有資格・経歴
- 医師
- 脳神経外科領域での診療経験
- 男性治療経験20年以上
- 施術経験2万件以上
脳神経外科領域で培った解剖学・神経学的知識と、20年以上にわたる男性治療経験をもとに診療を行っています。
ED、早漏、感度の悩みなど、男性特有の相談に対して、症状や背景を確認し、一人ひとりに合わせた治療方針を提案しています。
引用・参考文献
- 日本性機能学会・日本泌尿器科学会編.男性性機能障害診療ガイドライン2025年版.メディカルレビュー社.
- European Association of Urology. EAU Guidelines on Sexual and Reproductive Health.
- Burnett AL, et al. Erectile Dysfunction: AUA Guideline. J Urol. 2018.
- Köhler TS, et al. The Princeton IV Consensus Recommendations for the Management of Erectile Dysfunction and Cardiovascular Disease. Mayo Clin Proc. 2024.
- Feldman HA, et al. Impotence and its medical and psychosocial correlates: results of the Massachusetts Male Aging Study. J Urol. 1994.
- Johannes CB, et al. Incidence of erectile dysfunction in men 40 to 69 years old. J Urol. 2000.
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- Wu FCW, et al. Identification of late-onset hypogonadism in middle-aged and elderly men. N Engl J Med. 2010.
- Esposito K, et al. Effect of lifestyle changes on erectile dysfunction in obese men. JAMA. 2004.