早漏セルフチェック|自分が早漏か確認する方法を医師が解説|MEN’S KIA CLINIC

自分は早漏?まずセルフチェックしてみましょう

「挿入するとすぐ射精してしまう」

「2~3分しか持たないけれど早漏なのか?」

「以前より射精が早くなった」

「射精しそうになると止められない」

このような悩みがある場合、早漏(Premature Ejaculation:PE)の可能性を考えることがあります。

ただし、早漏は単純に、

「○分以内なら早漏」

と時間だけで判断するものではありません。

早漏を考えるときには、大きく、

①射精までの時間

②射精を遅らせられるか

③本人がどの程度困っているか

の3点を確認することが重要です。

欧州泌尿器科学会(EAU)のガイドラインでも、早漏の診断・分類では、射精時間だけでなく、射精コントロール、本人の苦痛、対人関係への影響などを評価することが推奨されています。

この記事では、自分が早漏の可能性があるかを確認するためのポイントを解説します。


早漏セルフチェック|まず確認したい8項目

次の質問について、自分の状態に当てはまるか確認してみてください。

□ 1.射精までの時間が短いと感じる

挿入後、本人が希望するよりも早く射精してしまうことが多い。

□ 2.射精を遅らせることが難しい

「もう少し待ちたい」と思っても、射精感が高まるとコントロールできない。

□ 3.最初の性交経験から射精が早かった

初めて性交を経験した頃から、多くの性交で射精が早い。

□ 4.以前は問題なかったのに最近早くなった

以前はある程度コントロールできていたにもかかわらず、途中から明らかに射精時間が短くなった。

□ 5.「また早く射精するかも」と不安になる

性交前から射精時間を意識し、緊張やプレッシャーを感じる。

□ 6.早漏が原因で性生活への自信が低下している

射精の早さが気になり、性交そのものを避けたくなることがある。

□ 7.パートナーとの性生活に影響している

早漏について本人またはパートナーが困っている。

□ 8.ED・中折れもある

「勃起が続かないうちに射精しなければ」と焦ることがある。

当てはまる数だけで早漏を診断するものではありません。

むしろ重要なのは、どの項目に当てはまったかです。

早漏セルフチェックで確認する射精時間・コントロール・発症時期・不安などの項目

何分なら早漏?時間のセルフチェック

射精時間は早漏を考える重要な要素ですが、時間だけで診断することはできません。

国際性医学会(ISSM)では、生涯性早漏と後天性早漏で時間の考え方を分けています。

最初から早かった場合

最初の性的経験から、

挿入前または挿入後おおむね1分以内

にほぼ常に射精してしまう場合、**生涯性早漏(lifelong PE)**の可能性を考えます。

以前は問題なかった場合

以前は問題なかったにもかかわらず、途中から射精までの時間が明らかに短縮し、

しばしば約3分以下

になっている場合には、**後天性早漏(acquired PE)**の可能性を考えます。

つまり、

「3分以下なら全員早漏」ではありません。

同じ2分でも、

昔からほぼ毎回2分

なのか、

以前10分程度だったのに最近2分になった

のかによって意味が異なります。

→ 関連記事:射精時間の平均は何分?早漏の目安を解説


「1分・2分・3分」で自己診断しないことが重要

例えば、久しぶりの性交や強い興奮、緊張などによって、一時的に射精が早くなることがあります。

逆に、射精まで5分程度あったとしても、

「射精を全くコントロールできない」

「本人が強く悩んでいる」

というケースもあります。

ISSMの定義でも、射精時間に加えて、射精を遅らせることが難しいこと、本人に苦痛・不満などの悪影響があることが重要な要素になっています。

したがってセルフチェックでは、

時間+コントロール+悩み

の3つをセットで考えることがポイントです。

早漏を判断する射精時間・射精コントロール・本人の悩みの3つのポイント

PEDT|医学的な早漏セルフチェック

早漏の評価に使用される質問票の一つに、

PEDT(Premature Ejaculation Diagnostic Tool)

があります。

PEDTは、早漏を多面的に評価するために開発された5項目の質問票です。

主に、

  • 射精をコントロールする難しさ
  • 希望するより早く射精する頻度
  • わずかな刺激でも射精してしまう傾向
  • 早漏によるストレス
  • パートナーとの関係への影響

を確認します。

開発時の検証では、単純な射精時間だけでは捉えられない早漏の特徴を評価するために作成されました。


PEDTの点数の目安

PEDTは5つの質問をそれぞれ点数化し、合計点で評価します。

PEDT合計点目安
0~8点早漏の可能性は低い
9~10点早漏の可能性あり
11点以上早漏が示唆される

PEDT開発研究では、8点以下、9~10点、11点以上という区分が提案されています。韓国で行われた検証研究でも同じカットオフが支持されました。

ただし、PEDTはあくまで評価を補助するツールです。

11点以上だから自動的に早漏と確定するわけではありません。

EAUも、PEDTなどの質問票を利用できる一方、診断は病歴・性機能歴、射精時間、射精コントロール、苦痛や対人関係への影響などを総合して行うことを推奨しています。

PEDTで確認する射精コントロール・頻度・刺激・ストレス・パートナーへの影響

「昔から」か「最近から」かをチェックする

セルフチェックでもう一つ重要なのが、いつから早漏なのかです。

昔から早い → 生涯性早漏を考える

最初の性交経験から、多くの性交で射精が早い場合です。

このタイプでは、

  • 射精反射
  • 射精コントロール
  • 陰茎・亀頭の感覚
  • 心理的要因

などを確認します。

最近早くなった → 後天性早漏を考える

以前は問題なかったにもかかわらず、途中から射精が早くなった場合です。

この場合には、

  • ED
  • ストレス
  • 性交への不安
  • パートナーとの関係
  • 泌尿器・身体的要因

など、射精時間が変化した原因を探すことが重要です。

→ 関連記事:早漏の原因とは?心因性・過敏性・EDとの関係


朝立ちやEDもセルフチェックする

意外に重要なのがEDの有無です。

例えば、

勃起の硬さが低下

中折れが心配

「萎える前に射精しなければ」と焦る

性交を急ぐ

射精が早くなる

というケースがあります。

そのため、

  • 最近硬さが低下した
  • 中折れする
  • 朝立ちが減った
  • 勃起を維持できるか不安
  • EDが出てから射精も早くなった

という場合には、早漏だけではなくEDも確認します。

→ 関連記事:早漏とEDは関係ある?


「亀頭が敏感だから早漏」はセルフチェックだけでは判断できない

「亀頭が敏感だから早漏だと思う」

という相談もあります。

実際には、早漏には射精反射、感覚、心理、EDなど複数の要因が関係します。

そのため、

亀頭への刺激を強く感じる=それだけが早漏の原因

とは限りません。

一方、

  • 亀頭への刺激を非常に強く感じる
  • 刺激開始後すぐに射精感が高まる
  • コンドームを使用すると変化を感じる

といった場合には、感覚がどの程度関係しているかを診察時に確認します。

→ 関連記事:過敏性早漏とは?


陰茎小帯(裏筋)も確認する

陰茎の裏側には**陰茎小帯(いわゆる裏筋)**があります。

例えば、

  • 小帯が短い
  • 勃起時に強く引っ張られる
  • 小帯周囲に刺激を強く感じる
  • 性交時に小帯部分が痛む

といった症状がある場合には、小帯の形態や牽引が関係していないか診察で確認することがあります。

ただし、

「裏筋が敏感=早漏」

とセルフチェックだけで判断することはできません。

小帯の状態と症状との関連を評価する必要があります。


セルフチェックで早漏が気になったらどうする?

セルフチェックで複数の項目が当てはまった場合、次は「原因」を考えます。

早漏が気になる

STEP1

射精時間を確認

約1分以内?
最近3分以下まで短くなった?

STEP2

コントロールを確認

射精を遅らせることができる?

STEP3

悩みを確認

本人・パートナーの性生活に影響している?

STEP4

発症時期を確認

昔から?
最近から?

STEP5

原因を確認

心理
感覚
ED
陰茎小帯
身体的要因など

原因に応じて治療を検討

早漏セルフチェックで射精時間・コントロール・悩み・発症時期から原因を確認する流れ

早漏と考えられる場合の治療

セルフチェックで早漏の可能性が考えられたとしても、治療方法は全員同じではありません。

原因によって、

原因・タイプ検討する治療・対応
射精コントロールStop-Start法などのトレーニング
心因性・予期不安心理的アプローチ
亀頭の刺激感覚が強い局所麻酔など
感覚調整を希望亀頭ヒアルロン酸などを検討
ED合併EDの評価・治療
陰茎小帯が関係小帯を評価し適応に応じた治療
身体的要因原因疾患への対応
その他症状に応じた薬物療法など

つまり、

「PEDTが11点だったからこの治療」

というものではありません。

セルフチェック → 原因評価 → 原因に合わせた治療

という順番で考えることが重要です。

→ 関連記事:早漏は改善できる?原因別の治し方・治療法


早漏セルフチェックで受診を考えたいケース

特に医療機関への相談を検討したいのは、

  • ほぼ毎回、本人が希望するより早く射精する
  • 射精を遅らせることが難しい
  • 早漏が強いストレスになっている
  • 性交を避けるようになった
  • パートナーとの関係に影響している
  • 以前は問題なかったのに急に早くなった
  • ED・中折れも出てきた
  • 陰茎や小帯の痛みなど他の症状がある

といった場合です。

早漏は「時間」の問題だけではありません。

以前との変化や他の症状も含めて評価することが大切です。


よくある質問

Q1.何分以下なら早漏ですか?

生涯性早漏では最初の性的経験から約1分以内、後天性早漏では以前より明らかに短縮し、しばしば約3分以下になることが時間的な目安です。ただし、時間だけで診断するものではありません。

Q2.2分で射精したら早漏ですか?

2分という数字だけでは判断できません。昔からなのか最近短くなったのか、射精を遅らせられるか、本人が困っているかなどを確認します。

Q3.PEDTで11点以上なら早漏ですか?

PEDT開発研究では11点以上がPEを示す区分として提案されていますが、PEDTだけで最終診断するものではありません。

Q4.自慰では長く持つのに性交では早い場合も早漏ですか?

性交時の緊張や予期不安など、状況によって射精コントロールが変化する可能性があります。性交時と自慰時の違いも原因を考える手掛かりになります。

Q5.以前より急に早くなりました。受診した方がいいですか?

後天性早漏の可能性を考えます。特にEDやその他の身体症状も同時に出ている場合には、背景にある原因を確認することをおすすめします。

Q6.セルフチェックだけで治療法を選べますか?

セルフチェックは「早漏の可能性」や特徴を整理するためには役立ちますが、治療法を決定するものではありません。発症時期、感覚、心理状態、ED、小帯などを確認して治療を選択します。


まとめ|早漏セルフチェックは「時間」だけを見ない

早漏が気になる場合、まず確認したいのは、

①射精時間

②射精コントロール

③本人の悩み・性生活への影響

です。

さらに、

④昔からなのか、最近からなのか

⑤ED・心理・感覚・陰茎小帯などの原因がないか

を確認します。

PEDTという5項目の評価ツールもあり、8点以下・9~10点・11点以上という目安が提案されていますが、質問票だけで診断するものではありません。

MEN’S KIA CLINICでは、単に「何分で射精するか」だけではなく、射精時間・コントロール・発症時期・感覚・心理状態・EDの有無などから早漏の原因を考え、一人ひとりに合わせた治療方針を検討します。


監修医プロフィール

雲山 盛秀 医師

MEN’S KIA CLINIC

診療領域

  • 男性治療
  • 美容外科
  • 美容皮膚科

資格・経歴

  • 医師
  • 脳神経外科領域での診療経験
  • 男性治療経験20年以上
  • 施術経験2万件以上(全施術累計)

ED、早漏、感度など男性特有の悩みに対し、症状、生活習慣、既往歴、治療歴などを確認し、一人ひとりに合わせた治療方針を提案しています。


参考文献

  1. Symonds T, Perelman MA, Althof S, et al. Development and validation of a premature ejaculation diagnostic tool. Eur Urol. 2007;52(2):565-573. PEDTを5項目の質問票として開発し、8点以下・9~10点・11点以上という区分を提案しています。
    PubMedで論文を確認
  2. European Association of Urology. EAU Guidelines on Sexual and Reproductive Health – Disorders of Ejaculation. PEの診断では、病歴・性機能歴、自己推定IELT、射精コントロール、苦痛、対人関係への影響などを評価することを推奨しています。
    EAU Guidelines
  3. International Society for Sexual Medicine. What Is Premature Ejaculation? 生涯性PEの時間、射精コントロール、本人への心理的影響について解説しています。
    ISSMの解説
  4. Kam SC, Han DH, Lee SW. The diagnostic value of the premature ejaculation diagnostic tool and its association with intravaginal ejaculatory latency time. J Sex Med. PEDTとIELTの関連およびカットオフを検証しています。
    PubMedで論文を確認

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